2005年03月26日

TOMBOW DESIGN COLLECTION 「ZOOM 980」

b87d241d.JPG本日はきのうの続き、トンボデザインコレクションのペン「ZOOM 980」をご紹介します。

このペンはトンボデザインコレクションが日本で発売されたあたりに購入したので、2年くらい経つのでしょうか。当時のラインナップは、先日久々に発表された(興味アリアリの)「ZOOM535」以外、現在とほとんど同じですから、いかに息の長いシリーズかがわかります。

購入時の印象は今よりもペンに詳しくなかったこともありますが、アルミの質感(ヘアライン入り)を生かした精緻な風情のペン、という感じでしょうか。割に小振りで細身なボディ(もろ好み♪)も相まって、当たり前の表現になってしまうかも知れませんが、クオリティというかプレミアム感が伝わり、所有感を満たすには十分なものでした。

写真を見てお分かりの通り(クリックで大きくなります)軸とキャップはアルミ、グリップ部はブラックの樹脂、ペン先のパーツは真鍮にクロムメッキ?という構成ですが、WEBで”一体感のあるデザイン”と説明しているとおり、見た目は非常にバランスがとれたものです。また個人的に「買い!」だったのがグリップ部の樹脂。実はラバー(ゴム)グリップのペンが苦手なので、樹脂と確認したこの部分は購入動機にもなっています。実際に黒いグリップ部はデザインのアクセントとしての役割だけではなく、微妙なくぼみを持たせたもので筆記時のサポートの役割を担っています。

そして十分に考慮された重量バランスもこのペンのもうひとつの「見どころ」ではないでしょうか。キャップをペン尻に取り付けても違和感がない筆記。全体の重量も軽量の部類に入ると思いますが、軽快そのものです。

リフィルは昨日ご紹介「OBJECT202」と共通の「05P FINE」という中字のもの。紙質にもよるとは思いますが細かい字は苦手な部類。「細字のリフィルも選べた方がいいかな〜」なんて時々思いますが(個人的に..)。

さっきWEBであらためて確認してみたのですが、現在980はカラーが「グレー」(実際はブラックに近い色味)のみになったのですね。当時は写真のシルバーとパープルに近いブルーもあり3色構成でした。また、欧州では980万年筆もあるようですね。
しかし、このペンの解説文は当時と変わっていません。
”「書く」という感性を刺激する行為のパートナー..”
文章がウマい。当時、若干?洗脳されました(笑)、というか、見た目に派手さはない980ですが、解説文通りの「確かさを持ったペン」であることは間違いないとおもいます。

= = = = =

昨日はトンボデザインコレクションのペンについて「LAMYと対等に比較され..」と書きました。しかし本物をご覧いただければ分かるとは思いますが、実際にはそんなことは感じません。わたしも若干数LAMYを持っていますが、ブランドそれぞれに別の個性があります。確かに手帳用の細いペンや伸び縮みするギミックを持ったペンがある、といったような共通点もありますが、それぞれに独自性を持ったもの(だと思う)です。

権威ある国際デザイン賞を数々受賞し、欧州でも認められた確かなクオリティ。しかし相反して、価格は低めで設定されています。
トンボデザインコレクションはその名の通り、文具好きさんのコレクションとして良し、「人とは違うペンが欲しい」と思っている方の入門ペンにも良し、の日本を代表する価値あるペンのひとつだとおもいます。
Posted by bunkichisan at 18:58│Comments(2)TrackBack(0) TOMBOW DESIGN COLLECTION 

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この記事へのコメント
く〜、ブラック&シルバー、国内のラインナップにない!! 海外限定モデル、日本で発売しても売れると思うんだけどなぁ..
Posted by 柊 at 2005年03月26日 23:13
デザインコレクションはお好きな方をターゲットにしていると思うので、製品の企画もロングセラーが前提なのではないでしょうか。決して派手な製品ではないですからね。
それでもトンボさんは売れた方が喜ぶでしょうけど..(^.^;
Posted by ブンキチ at 2005年03月27日 13:00

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